第1回 導入編: Laravel 10のインストールとプロジェクト設定

Laravel WebAPI開発

こんにちは、PHP開発者の皆さん!

この連載の最初の記事では、Laravel 10のインストールとプロジェクト設定について詳しく解説します。

LaravelはPHPのフレームワークとして非常に人気があり、効率的に開発を進めるための強力なツールを提供しています。

この記事を参考にして、Laravel 10のプロジェクトを始めましょう!

1. 前提条件

Laravel 10をインストールするためには、以下の前提条件を満たしている必要があります。

  • Dockerがインストールされていること
  • Docker Composeがインストールされていること

Dockerがインストールされていない場合は、以下の公式サイトからインストールしてください。

Docker公式サイト

以下の記事にもインストール方法をまとめてありますので参考にして下さい。インストールできたら手順3. プロジェクトの構造へ進んで大丈夫です。

2. Laravel 10のインストール

プロジェクトの作成

まず、Composerを使ってLaravelの新しいプロジェクトを作成します。ターミナルで以下のコマンドを実行してください。

Bash
composer create-project --prefer-dist laravel/laravel blog

記のコマンドでは、新しいLaravelプロジェクトを「blog」という名前で作成しています。任意の名前を付けてください。

Laravel Sailの設定

Laravel Sailは、LaravelアプリケーションのためのDocker開発環境です。プロジェクトのルートディレクトリで以下のコマンドを実行して、Sailをインストールします。

Bash
cd blog
composer require laravel/sail --dev

インストールが完了したら、Sailのエイリアスを設定します。

Bash
php artisan sail:install

プロンプトが表示されたら、使用したいサービスを選択します。例えば、MySQLを選択する場合は、そのオプションを選んでください。

Dockerコンテナの起動

Dockerコンテナを起動します。プロジェクトのルートディレクトリで以下のコマンドを実行します。

Bash
./vendor/bin/sail up

初回起動時には、Dockerイメージのビルドが行われるため、少し時間がかかります。ビルドが完了すると、Laravel開発環境が起動します。

ブラウザで http://localhost にアクセスすると、Laravelのウェルカムページが表示されるはずです。

3. プロジェクトの構造

Laravelプロジェクトのディレクトリ構造を簡単に説明します。重要なディレクトリとファイルは次の通りです。

  • app/: アプリケーションのコアコード
    • Http/: コントローラ、ミドルウェアなどのHTTP関連のコード
    • Models/: Eloquentモデル
  • config/: 設定ファイル
  • database/: マイグレーション、シーディング
  • public/: 公開ディレクトリ、フロントコントローラ(index.php)が含まれる
  • resources/: ビュー、言語ファイル、静的アセット
  • routes/: ルーティングファイル
  • storage/: ログ、セッション、キャッシュ
  • tests/: テストコード

4. 環境設定

Laravelは.envファイルを使用して環境設定を行います。このファイルには、データベース接続情報やアプリケーションの基本設定が含まれます。

.envファイルの設定

プロジェクトのルートディレクトリにある.envファイルを開き、以下のように編集します。

INI
APP_NAME=Laravel
APP_ENV=local
APP_KEY=base64:...
APP_DEBUG=true
APP_URL=http://localhost

LOG_CHANNEL=stack
LOG_LEVEL=debug

DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=127.0.0.1
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=blog
DB_USERNAME=root
DB_PASSWORD=secret

BROADCAST_DRIVER=log
CACHE_DRIVER=file
QUEUE_CONNECTION=sync
SESSION_DRIVER=file
SESSION_LIFETIME=120

MEMCACHED_HOST=127.0.0.1

REDIS_HOST=127.0.0.1
REDIS_PASSWORD=null
REDIS_PORT=6379

MAIL_MAILER=smtp
MAIL_HOST=mailhog
MAIL_PORT=1025
MAIL_USERNAME=null
MAIL_PASSWORD=null
MAIL_ENCRYPTION=null
MAIL_FROM_ADDRESS="hello@example.com"
MAIL_FROM_NAME="${APP_NAME}"

AWS_ACCESS_KEY_ID=
AWS_SECRET_ACCESS_KEY=
AWS_DEFAULT_REGION=us-east-1
AWS_BUCKET=

PUSHER_APP_ID=
PUSHER_APP_KEY=
PUSHER_APP_SECRET=
PUSHER_APP_CLUSTER=mt1

MIX_PUSHER_APP_KEY="${PUSHER_APP_KEY}"
MIX_PUSHER_APP_CLUSTER="${PUSHER_APP_CLUSTER}"

データベースの設定を自分の環境に合わせて編集してください。

5. データベースの設定

データベースの作成

MySQLなどのデータベースを使用している場合は、データベースを作成します。

SQL
CREATE DATABASE blog;

マイグレーションの実行

以下のコマンドを実行して、デフォルトのマイグレーションを実行します。

Bash
php artisan migrate

これで、デフォルトのユーザーテーブルなどが作成されます。

6. まとめ

この記事では、Laravel 10のインストールと基本的なプロジェクト設定について解説しました。次回は、ルーティングとコントローラの作成方法について学びます。それでは、次の記事でお会いしましょう!

次の記事: 第2回 基礎編: ルーティングとコントローラの作成

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