なぜPHPのバージョンを確認する必要があるのか?
PHPのバージョンを確認することは、以下のような理由から重要です。
- セキュリティ対策: 古いバージョンのPHPは脆弱性が修正されていない可能性があり、ハッキングのリスクが高まります。
- 互換性の確認: 最新のPHPバージョンでは、一部の関数が廃止されていることがあるため、コードの動作確認が必要です。
- パフォーマンス向上: 新しいバージョンでは、処理速度やメモリ使用量の最適化が行われていることが多いため、アップデートを検討するメリットがあります。
ここでは、PHPのバージョンを確認する3つの方法を紹介します。
1. phpversion()関数を使う
PHPのバージョンを確認する最も簡単な方法の1つが、phpversion()
関数を使用する方法です。
方法
- 以下のコードを新しいPHPファイル(例:
version.php
)に記述します。
<?php
echo 'Current PHP version: ' . phpversion();
?>
- ブラウザで
version.php
にアクセスすると、現在のPHPバージョンが表示されます。
注意点
- このファイルはバージョン確認後、必ず削除してください。公開状態にしておくと、攻撃者に情報を与えるリスクがあります。
2. phpinfo()関数を使う
PHPの詳細情報を確認する場合、phpinfo()
関数が役立ちます。
方法
- 以下のコードを新しいPHPファイル(例:
phpinfo.php
)に記述します。
<?php
phpinfo();
?>
- ブラウザで
phpinfo.php
にアクセスすると、PHPのバージョンや設定情報が表示されます。
注意点
phpinfo.php
には、サーバー設定などの機密情報が含まれるため、使用後は必ず削除してください。- セキュリティリスクを避けるため、必要な情報だけを取得する
phpversion()
の使用を推奨します。
3. コマンドラインから確認する
コマンドラインを使用して、PHPのバージョンを確認することもできます。
方法(OS別)
Windowsの場合
- コマンドプロンプトを開く
- 「Win + R」を押し、「cmd」と入力してEnter。
- 以下のコマンドを入力
php --version
macOS / Linuxの場合
- ターミナルを開く
- macOS: 「Command + Space」を押し、「ターミナル」と入力して開く。
- Linux: 「Ctrl + Alt + T」を押して開く。
- 以下のコマンドを入力
php -v
出力例:
PHP 8.1.2 (cli) (built: Jan 12 2023 12:00:00)
Copyright (c) The PHP Group
4. レンタルサーバーの管理パネルから確認する
レンタルサーバーを使用している場合、管理パネルからPHPのバージョンを確認できます。
主要レンタルサーバーでの確認手順
エックスサーバー
- サーバーパネルにログイン。
- 「PHP Ver.切替」を選択。
- 現在のPHPバージョンが表示される。
さくらインターネット
- コントロールパネルにログイン。
- 「サーバー設定」→「PHPバージョン設定」を選択。
- 現在のバージョンが表示される。
管理パネルの使い方はサーバーごとに異なるため、公式サポートサイトを参考にしてください。
まとめ
方法 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
phpversion() | 簡単に確認できる | 使用後にファイルを削除する |
phpinfo() | 詳細な情報を取得可能 | セキュリティリスクがあるため使用後に削除する |
コマンドライン | サーバー環境でも利用可能 | ターミナルやコマンドプロンプトの知識が必要 |
管理パネル | レンタルサーバーで簡単に確認可能 | サーバーごとに操作が異なる |
PHPのバージョンを定期的に確認し、最新の安定版にアップデートすることで、セキュリティリスクを回避し、パフォーマンスの向上を図りましょう。
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